フィリピンのスモールビジネス観察記③開店準備!サリサリストアでタピオカミルクティー屋

フィリピンのスモールビジネス観察記③開店準備!サリサリストアでタピオカミルクティー屋

フィリピン、マニラのマカティに住んでいるうさみ(@usamilife)です!

前回の記事でも紹介したとおり、

ホープくん

タピオカミルクティーの材料をディビソリアへ買いに行こう!

ということで、材料を購入、原価計算もすることができました。

フィリピンのスモールビジネス観察記②原価計算!サリサリストアでタピオカミルクティー屋フィリピンのスモールビジネス観察記②原価計算!サリサリストアでタピオカミルクティー屋

次に決めないと、となったのは

  • メニューの選定
  • それぞれの価格

そして、忘れてはいけないのが

  • バランガイへの確認

すでにこの時点で5月の下旬。雨季はあっという間にやってきます。

内心焦っているうさみと、のほほんと準備するホープくん。オープンはできるのでしょうか?

タピオカミルクティー屋のメニュー選定

タピオカミルクティー屋を始めるためには、メニューをお客さんに見えやすいように掲示する必要があります。

そこで必要なのは

メニューを考えること と メニュー表

ビジネスをする上で先駆者がいる場合、同じようなビジネスをするのであれば、マネをするというのが実は一番の近道だとうさみは思っています。

右も左も分からないまま、オリジナル性を求めても、ビジネスのやり方自体がわかっていないと、うまくいかないことのほうが多いから。

それなら、先駆者のマネをすることでビジネスを軌道に乗せることのほうがとっても大切

4週間目

他店のメニュー表

ということで、メニューを作る時には”フィリピンで人気のタピオカミルクティー屋”のメニューをめちゃくちゃリサーチしました。

メニューはありがたいことにネットで調べるとすぐに出てきます。

そこから

  1. 人気であろう商品をピックアップ
  2. 価格帯を調査
  3. 実際に自分たちのメニュー、価格を設定

という手順でメニューを決定。

また、ジプニーが通るような大通りからは離れた住宅街の中にあるお店ということで、価格は安めに設定。

他店とは価格で差別化することになりました。

ホープくん

住宅街の中にある場所だから、最初は値段で勝負しないといけないかなって。

また、住宅街ということで子どもがものすごく多いです。

学校帰りの学生があるく姿もよく見えます。

ということでお客さんは大人よりも子どもをターゲットにしようということになりました。

メニューと看板の印刷

フィリピンの印刷屋

さて、メニューが決まればメニュー表を作らなくてはいけません。

印刷用のデータはIllustratorで作成。

もしIllustratorがなければ、スマホのアプリとかでも大丈夫だと思います。

また印刷屋に依頼することもできそうな感じでした。料金と予算との相談ですね。

5週間目

印刷の価格は、印刷屋によって若干異なります。

このエリアでは近くに3件も印刷屋がある激戦区だったので3件に価格交渉。

一番交渉がうまくいったお店で注文をしました。

看板とメニュー表は長机の一回り小さいくらいのサイズで注文。1枚あたり400ペソでした。

印刷は午前中に注文すれば、午後には仕上がるとのこと。1日でできるとかすごい!

出来上がった看板を受け取り、お店の開店準備を進めていきます。

外装などは全くお金をかけないので、今のままのサリサリストアを利用します。

フィリピン田舎の家のサリサリストア

ちなみに片付ける前はこの状態。超汚い。

それもそのはず、住んでいた時に物置代わりにして適当にものをポイポイ収納していたから…。

サリサリストアの中を片付け、メニュー表を掲示、ロゴなどを飾っていきます。

これでほぼほぼ、準備は完了!

あと、忘れてはいけないのがバランガイへの確認です。

タピオカミルクティー屋を開店する時のバランガイへの確認

バランガイへの届け出

お店をする時にはバランガイへきちんと届け出が必要です。

上の画像は実際に届け出を出してきたよ、控えをもらったよ、というホープくんからの写真。

ここで届け出を出すのを怠ったりすると後で痛い目をみてしまうことがあるので、ちゃんと出しておきましょう!

バランガイへは

  • どこで
  • 誰が
  • どういうビジネスをするのか

というのを届け出ます。

日本で言うところの個人事業主の開業届みたいなものかなっとうさみは思っています。

この届け出を出したら、同時に税金?みたいなものの支払いも必要です。

この金額は

  • どこで

というのが大きく関わっているようです。

今回は大通りからは離れた住宅街

ということもあり数百ペソの支払いのみでした。

大通りでのビジネスだともっと高いこともあるみたいです。

バランガイへの提出も完了し、サリサリストアの片付けも終わり、メニューもできました。

「やろう!」とノリと勢いで決めてからはや6週間。

ついにオープンする準備が整い6週目の土曜日にオープンすることにしました!

実はめっちゃ喧嘩してる

ここまですごく淡々と「どうやって開店準備を進めていったのか」ということに重きを置いて書いていますが…

実は準備を進める中でめちゃくちゃホープくんと喧嘩をしてます。

喧嘩の主な原因は

  • 準備をしたつもりになって夢を描くホープくん
  • さっさと開店してしまったほうがいいと思ううさみ

の衝突です。

今回のタピオカミルクティー屋の準備は、超スモールビジネスということもあって、まるで文化祭の屋台を準備しているような感覚です。

  • 友達と
  • ワイワイしながら
  • ちょっと原価計算もしつつ
  • いっぱい売れたら打ち上げ費用にしよう

みたいなあんな感じの感覚。確かに楽しいです。

ホープくんはフィリピン人。日本のような文化祭で屋台を出店するという経験したことはもちろんありません。おそらく、こういう感覚も初めて。

そうなると、準備と言えないような準備に時間をかけて、ほんとにしないといけないことがなかなか進まないということが発生しました。

例えばレシピ。

タピオカミルクティーのレシピは

  • タピオカ
  • ミルク(もしくはクリープ)
  • 紅茶(水+茶葉)
  • 砂糖

です。

タピオカは買ってきたものを、パッケージに書いてあったレシピどおり作れば上手に作れます。

ミルクティーは紅茶にミルクをいれればできます。

これ以上凝りようがありません。だって、タピオカが入ったミルクティーだもん。

でも、ここになぜか異様に時間をかけたり。

ディビソリアで買ってきた材料を使って「試作!」と言って試作では飲みきれないほどの量のミルクティーを作ったり。

うさみ

それよりも、バランガイへの確認へ行きなよ!

と言ってもお構いなし。

自分がやって楽しいことが最優先。

ほんと、楽しい楽しい文化祭の準備中みたいな感じ。

結果、試作で使った調理器具の片付けなどのちょっとめんどくさいところは全部うさみに回ってきたり。

いくら、お金は返ってこなくても…と思っていても、そばでこういう姿を見ていると、

うさみ

お金貸しているんだから、しっかりやりなよ!

なんていう思いも錯誤してしまいます。

今回のタピオカミルクティー屋をやることのうさみ自身の目的の一つに

  1. ホープくん自身が稼ぐ力をつける

というのが実はあります。

というのも、フィリピンでは雇われでサラリーマンになったとしても稼げる金額は知れているから。

以前、ジムのトレーナーの仕事に応募していたけど、給料を聞いたら1ヶ月で1万ペソ(約2万2千円)。それも1日12時間勤務とかで。

フィリピン国内はそういう仕事のほうが多いのです。

それなら、自身でビジネスをしたほうが稼げる可能性が高い。

フィリピン人の給料事情、最低賃金と日給月給【フィリピンの平均月収】最低賃金はいくら?時給?日給?月収は?どうやって仕事を探すの?

そういう思いもあって”稼げるようになってほしい”という勝手な期待もうさみの中にありました。

楽しい部分だけじゃなくて、もっとビジネスライクに考えようと指摘すると言い訳、うさみの思いをうまく英語で説明できず喧嘩というのを繰り返しました。

ただでさえ人に促したり、指摘したりするのは、日本人同士でも難しいのに、それをフィリピン人にしかも英語での説明となると…とっても難しい…。

喧嘩し、衝突し、相手の考えを理解しようと努力したり、尻を叩いたりしながら、開店できるとこまで持っていきました。

開店さえしてしまったら、「目の前でお客さんが商品を買ってくれて、お金を払ってくれる+それが自分の収入になる」という喜びを知って、もっと自発的に動くのでは?

という狙いもあったので、とにかく早く開店をしてほしかった。

うさみ

これ、マジで自分のビジネスだったら「やろう!」ってところから開店まで1週間でやったと思う。笑

ホープくんとは喧嘩した分、今はもっと仲良くなれたとは思います。

でも、フィリピンでフィリピン人と仕事をするのってきっと、ものすごく大変だろうな〜。

フィリピンでビジネスしてる方を心から尊敬します。

次はいよいよ開店します!

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