フィリピン名物のギャンブル『闘鶏』って知っていますか?
バスの前の席の人がニワトリ連れてる…。(生きてる)
時々
「コケコッコー」
て元気に鳴いたら、あわてて
「シーッ🤫」
って言ってる…。 pic.twitter.com/GW3gpZIm5U— うさみ@フィリピン (@usamilife) 2019年5月19日
フィリピンにいると時々見かける、バスやバイクで大事そうに運ばれている鶏はだいたい闘鶏用の鶏なんだとか!
日本でギャンブルや賭け事といえば、
- パチンコ
- 競馬
- 麻雀
などがパッと思いつきます。
ですが海外に行くと日本にはないようなギャンブル・賭け事があります。
フィリピンにも、スロットなどはカジノに行くとあるけれど、庶民のギャンブルではありません。
フィリピンの庶民派ギャンブルといえば、闘鶏!
今回念願かなって闘鶏を見に行くことができたので、闘鶏の様子をお伝えします!
闘鶏はどこで、どんなふうに、どういう雰囲気なのか。実際に行ってきたうさみが闘鶏のあれこれをお伝えします。
とばし読みはこちら
闘鶏とは
そもそもに、闘鶏とはその名の通り鶏と鶏を1対1で戦わせ、どちらの鶏が勝つのかを掛けるギャンブル。
闘鶏場をコックピット。
闘鶏のことを英語でChicken fight(チキンファイト)、タガログ語でSabong(サボン)といいます。
闘鶏には古い歴史があり日本にも昔は闘鶏があったらしいけれど、今は禁止されている地域のほうが多いようです。(日本でも一部地域では今も続いています)
闘鶏の勝敗ルールは?
闘鶏のギャンブルルールはいたって簡単です。
- MERON(メロン):タガログ語で”ある”
- WALA(ワラ):タガログ語で”ない”
(ボクシングところの赤コーナーと青コーナーのような感じ)
のどっちの鶏が勝つのかを予想して掛けます。
勝ち負けは、基本的にはどちらかの鶏が戦闘不能(死ぬ)までです。かなりレアですがドローになることもあります(どちらも戦闘不能状態)
勝負は始まるとほんの数十秒で勝敗が決まります。
掛けた鶏が
- 勝つ:掛け金が2倍になる
- 負ける:掛け金は没収
- ドロー:掛け金は減りも増えもしない
というごくごくシンプルなルールです。手数料が取られるなどはありません。
闘鶏の掛け金はいくら?
闘鶏の掛け金は、トーナメントや闘鶏場によってやや異なります。
平均でいうと
- ミニマム:200〜500ペソ
- よく掛けられている金額:500ペソ、1000ペソ
です。
たった1分ほどの勝負で、たくさんの500ペソ札・1000ペソ札が飛び交っています。
時にはものすごく大きな金額を掛ける人もいて、1回の勝負に1万ペソを掛ける人も平気でいるんだとか。
お金の掛け方は、近くにいる仲介人にどちらの鶏に何ペソ掛けるのかを伝えるだけ。
お金はこの時には渡しません。いろんなお客の掛け金とどちらに掛けたかをしっかり把握しているのはある意味神業。
掛け金を決めるタイミングには、大人たちが総立ちになり、大きな声で掛け金やどちらの鶏か、などを言い合っています。
フィリピンの最低賃金は1日300ペソ〜400ペソ。たった数十秒の戦いに1日の日当よりも高いお金がバンバン飛び交っている様子は圧巻です。
【フィリピンの平均月収】最低賃金はいくら?時給?日給?月収は?どうやって仕事を探すの?闘鶏場の入場料(エントランスフィー)は?
闘鶏場に入るためには、入場料(エントランスフィー)を支払う必要があります。
入場料(エントランスフィー)は闘鶏場や観客席の場所によって金額が大きくかわるので気をつけてください。
だいたい30ペソ〜200ペソが相場です。
エントランスに価格は掲示されているのでボッタクリの心配はありません。
闘鶏場の雰囲気と客層は?
闘鶏場は、観光客が気軽にはいれるような雰囲気ではないです。
客層は現地のフィリピン男性がほぼ100%です。女性はかなりレア。外国人の姿はほぼ見ません。
入場自体は、エントランスフィーを支払えば性別関係なく誰でも入ることができます。
闘鶏場の中は結構キレイでクーラーがついていたり、設備がしっかりと整っていています。(闘鶏場によってはクーラーはないです)
闘鶏場の治安はよくありません。
お金が飛び交っている場所ということもあり、喧嘩がおこることも。観光でフラッと気軽に行ける場所ではないです。
もし行きたい場合は
- 慣れているフィリピン人と一緒にいく
- フィリピンに慣れているガイドをつける
などの工夫が必要です。
うさみ
闘鶏場の場所はどこ?
フィリピンの闘鶏場はマニラだと有名な場所はここ。
セブにも闘鶏場はあります。
ただ、どちらも治安が良くないので、一人でフラッと行くことはオススメしません。ほんとに気をつけてください。
闘鶏が終わった後の鶏の行方は?
闘鶏は鶏と鶏が1対1で戦う死闘です。
戦いが終わった後の鶏は1匹は確実に戦闘不能。死んでしまいます。
闘鶏用の鶏は、オーナーが手塩にかけて大事に大事に育てた鶏。それをほんの数十秒の試合で命を落としてしまいます。負けたほうのオーナーの表情はなかなか見るに堪えないほど。
この負けた鶏、どうなるんだろう?
とちょっと疑問に思って、追いかけてみました。
すると、闘鶏場の壁に穴があり、会場の外に渡されている感じ。
外側に回って見てみたら、すぐ横のサリサリストアに死んだ闘鶏が渡されて、手際よくパパっと捌かれていました。
きっとこの後、お肉として売られるか、美味しくいただかれるんでしょう。
フィリピンに住んでいると「(命を)いただきます」と実感できることがほんとに多いです。
実際に闘鶏場に行ってきた
4月末のホーリーウィークにフィリピン人の友人の実家である、ロンブロン州へ行ってきました。
友達実家の家のすぐ近くに闘鶏場があり、うさみ、フィリピン人ファミリーのメンバーに連れて行ってもらいました。
その時の様子はこちらの記事で紹介しています。
フィリピンで世界ウルルン滞在記。ロンブロン州でフィリピン人ファミリーと5泊6日!女一人で飛び込んできた。1日目