フィリピンで賃貸アパートに住んでいたら強制退去させられた話③

フィリピン、マニラのマカティに住んでいるうさみ(@usamilife)です!

今回はフィリピンで賃貸アパートに住んでいたら強制退去させられた話②の続きです。

まだ読んでない人はその①から読んでみてね〜!

母は偉大

ホープくんママ

私が家を探してあげるから!

お昼ご飯まだなんでしょ?ちょっとお昼ご飯食べて待ってなさい!

というホープくんママの言葉に甘えて、ホープくんの家で遅めのランチにありついたうさみとホープくん。

めっちゃお腹空いてたからありがたかったー…!

ご飯を食べた後、

うさみ

どうしよう?

やっぱり私達は私達で、家さがししたほうがいいよね。

ホープくん

大丈夫だよ、ママが大丈夫っていったんだから心配せずに待ってたらいいんだよ〜。

とそんなことを話ししていたら、ホープくんママが帰ってきました。

「ついてきて」

家のことは一切言わず、彼女の言葉に従って、彼女についていきました。

ホープくん家のゲートの外へ歩いていき、どこへ行くのかとおもっていたら、ホープくん家から歩いて20秒ほどの距離にある、道向の長屋の一角へ。

そして、長屋の中の1つの家を指差し

「どうおもう?」

と一言。

『ど、どうおもう?って言われてもな〜』

と思いながら空き家っぽいアパートの一室を窓の隙間からジロジロと覗き込みます。

明らかに怪しいやつ。笑

薄暗い部屋の中はガランとしていて見た感じ、8畳くらいのワンルーム。バスルームの中はドアが閉まっていて見えません。

うさみ

うーん、よく見えないけどいいんじゃないかな?

掃除すればきれいになりそうだし、今は荷物さえ置ければいいし。

じゃぁここに決まりね!

家賃は2500ペソ、デポジットは2000ペソよ。

オーナーにあとで鍵をもらってくるわ。引っ越し前にメイドに掃除するように言っておくわ

ホープくんママ

と、引越し先が決まってしまいました。

ホープくんママに相談してからわずか1時間弱。

最初っからホープくんママに相談しておけばよかった!

引っ越しの車を手配しよう

引越し先決まれば次は車の手配。

ホープくんに「引っ越しの車どうしようか!」と言うと

ホープくん

ちょっと待ってて。あてがあるよ。

とどこかへでかけていきました。

ホープくん家でくつろぎながら待ってると、30分くらいでホープくんが帰ってきました。

ホープくん

水屋をしてる友達から、トライシクルとドライバーを借りれたよ。

19時〜対応してもらえるって。

500ペソ。大丈夫?

もう引越し作業ができるなら何でもいいわ!500ペソなんて今は安いもん。

これであの家から撤退できる!

まるで夜逃げな引っ越し劇

トライシクルの手配が決まった時点で17時。

引っ越しのトライシクルが来るまであと2時間しかありません!

慌てて家に戻り引っ越しできるように荷物をまとめ準備をすることになりました。

部屋の方は比較的片付いていたので、すぐに荷物をまとめることができました。

ですが問題はサリサリの中。

以前、サリサリでタピオカミルクティー屋をやっていました。

関連記事>>フィリピンのスモールビジネス観察記①。サリサリストアでタピオカミルクティー屋をやってみた

その頃の荷物がぜんっぜん片付けられてなくて、まるで”今すぐミルクティー屋をオープンできる”ような状態。

ホープくんに”余った在庫は売るんだよ”っと言ってたやつもぜんっぜん手をつけておらずそのまま放置。

彼に何かしらビジネスチャンスを与えたい、経営の思考を身に着けてほしいと思って始めたビジネス。

最後も「余ったものは売るんだよ」と言ってその後はできるだけホープくんに任せて、彼の自立を促そうと思い声掛けはせずにいたのですが…。

今回の急な引越し作業と、ミルクティー屋を閉めてから3ヶ月もこの状態で放置していたホープくんにイライラが爆発。

うさみ

ほんまありえへん。信じられへん。なんなん、ほんまに!

とホープくんにイライラをぶつけるうさみ。

するとホープくん

ごめんよ、うさみ。

でも、今、こうやって僕らがケンカしているのは、僕のせいじゃないよ。

急に退去しろって言ってきたあの魔女のせいだ。

だから僕に怒らないで

ホープくん

と。

この言い訳にいろいろと思うところはあるけれど、あと2時間しかない中でケンカして手を止めるのはもったいない。

ということで一旦仲直りをして作業を続行。

ちなみに、こういう

  • ”自分が言いたいことを英語でうまく伝えられない”
  • ”まだ言いたいことあるけど伝えれないからなーなーにしておく”

というのが悔しくって語学留学しました。

関連記事>>【総まとめ】フィリピン留学は1ヶ月の短期でも効果はあるのか?

ラスト1時間はメイドのアテも来てくれて、一緒に片付け。

アテがめちゃくちゃ手際がよくて助かりました。

トライシクルのお兄ちゃんは約束の時間どおりに来てくれました。

荷物は

  • ガラステーブル
  • 椅子 4脚
  • デスク用椅子 2脚
  • ソファーベッド
  • マットレス
  • 冷蔵庫
  • 扇風機
  • エアコン
  • その他細々と箱・袋がたくさん

という感じ。まぁまぁ大荷物。

ガラステーブルやソファーベッドとかどうやって運ぶんだろうと思っていたのですが、チャッチャッチャとトライシクルに積み込んでいきます。

時にはトライシクルの屋根も駆使して。

1度では運びきれず、2回にわけて運ぶことに。

うさみ

トライシクルの収容能力めっちゃすごい!大量の荷物だったのにたった2回で運べちゃった…。

フィリピンの引越し作業は夜に行うことが多い印象です。

日中は暑いからかな?

それにしてもまるで夜逃げのような引越し作業。

鍵はどうしよう

冷蔵庫を立ててトライシクルに詰めなくて、トライシクルの屋根をなんとか上げれないかと30分ほど格闘したこと以外はスムーズに引越し作業は完了。

家探し〜引越し作業〜引越し完了まで、たった1日でやってしまいました。

うさみ

バギオで”明後日までには出ていって”って言われた時はどうしようかと思ったけど、間に合ったよ…!

退去命令の期限は明日。

大家さんは明日の朝、鍵を受け取りに来ると連絡があったのですが、ここまでくるともう、顔も見たくありません。

どうせデポジットも返してもらえないし。

同じ長屋に住んでいる、サリサリのアテに事情を話し鍵を預かってもらいました。

新しい家へ

荷物を乗せたトライシクルの後ろからバイクで引越し先までフォローします。

途中で屋根の上のガラステーブルが落っこちそうになったりしながらもなんとか、引越し先へ。

家の前ではホープくんママの工場のスタッフも待機してくれていて一緒に荷物を運び入れます。

とりあえずすべての荷物を運び入れることができました。

電球が切れていたので電気を取り付け、なんとか寝床のみ確保。

『これで今日は寝れる…!』

『そして、あの嵐のような大家さんと連絡をとらなくていいんだ!』

と思うととてつもない開放感でした。

ガスを取りつけたりする気力はなかったので歩いて20秒のホープくん家へ行き、ご飯を食べさせてもらい、お湯を沸かしてお風呂をかり、ホッと一息つくことができました。

他の方からの強制退去の苦労話

2020/02/23追記

TwitterでVisuke(@visuke0)さんが同じように賃貸アパートを借りるのに超苦労した話を共有してくれました。

フィリピンの助け合う風潮

フィリピンで外国人が生きていくのは大変だなっと改めて思わせてくれた今回の出来事。

うさみにはたまたまホープくんという頼れる存在がいて、ホープくんファミリーがうさみの存在をとてもウェルカムに思ってくれていて家族のように接してくれます。

困ったことがあれば、今回のように全力でサポートしてくれる。

そして、うさみもそれに超甘えています。

とてもラッキーで幸せなことだと思っています。

逆にいうと、海外で生きていくにはこうした現地の人のサポートがないととてつもなく大変です。

特にフィリピンでは親族パワーが強くって、困ったことがあれば家族で助け合うのが当たり前。

親戚同士のつながりの薄いうさみは、すごく不思議で羨ましい感覚です。

そういう親戚の力を借りることができずに、なにかトラブルが合った時に外国人が自力でなんとかしていくのは本当に骨が折れる作業です。

しかも、フィリピンでは”日本人が一番日本人を騙すから信じちゃいけないよ”なんていう言葉もあるくらい。

実際に身ぐるみ剥がされてしまうような悲惨な話も聞いたことがあります。

同じ日本人でも信じれないのか…!とうさみはずっと現地の日本人の交流も広げずにいました←

ただ、信頼できる現地の人がいるとこんなに心強いことはありません。

フィリピンでの生活も100倍楽しくなります。

今回のトラブルも、『もうあかんかも…』と何度も思いましたが、ホープくんとホープくんファミリーに助けられてなんとか解決することができました。

フィリピンでは思いもよらないトラブルがしょっちゅう起こります。

こういったトラブルを楽しめる心がフィリピンで生活する上で最も重要なことかも!笑

そんな毎日がネタの宝庫なフィリピンライフ。

明日はどんなことが起こるかな。