フィリピン、マニラのマカティに住んでいるうさみ(@usamilife)です!
前回のあらすじ、
ホープくん
オープン初日は、掲げていた売上目標を無事に突破!
フィリピンのスモールビジネス観察記④開店!サリサリストアでタピオカミルクティー屋でも飲食業界は水物商売。1日良かったからって次の日がどうなるかはわからないのが怖いところ。
うさみ
と、ネガティブなうさみ。
ホープくん
とポジティブなホープくん。
さて、実際の客足はどうなっていくのでしょうか?
開店後1週間の記録を公開します。
とばし読みはこちら
フィリピンの親戚パワー
フィリピンでは親戚パワーがものすごくあります。
困っている時はお互いに手を差し伸べて、幸せな時は幸せをお互いに分かち合う、そういう人情がものすごく強いです。
例えば引っ越しのと時なんかは、親戚が協力して引っ越し作業をしたりします。
- 家探し:お母さん
- 車:いとこ
- 荷物運び:おじさん、兄弟
なんて具合。
しかも、兄弟が10人、両親それぞれの兄弟も10人とかいるので親戚もめちゃくちゃ多い!マンパワーを思いっきり発揮することができるんです。
この親戚パワーはタピオカミルクティー屋の開店でも発揮されていました。
- Facebookページの”いいね”、お気に入り登録
- 実際にお客さんとして来る→Facebookへ投稿
- 周りの友人や近所の人に紹介する
というような口コミや宣伝を思いっきりしてくれていたんです。
うさみ
実際の客足
そんな親戚パワーのおかげもあってか、客足は上々。
1日の売上目標でありる10杯のミルクティーを販売できる日々が続きました。
実際に売上を記録したノートがこれ。
こんなふうに、売れた
- メニュー
- サイズ
- 売上
をノートに記録し残すようにしました。
客層は
- 近所の男性
- 10代後半の女性
- 学校帰りの小中学生
- 家の前のインターネットカフェで遊ぶ子ども
が中心。特に学校帰りの小学校はホープくんのことを
「クヤー!(お兄ちゃん)」と言って、常連さんになり毎日のようにタピオカミルクティーを買いに来ています。
平日は1日に20杯程度を販売、日によりますが利益は約800ペソ(約1760円)出ることも。
フィリピンのブラカン州の1日の最低賃金400ペソの2倍もの利益。
ホープくん
とホープくんも絶好調。
毎日お店が終わると売上報告の電話を自ら進んでくれるほど。
お客さんが来る理由の推測
画像引用元:eセールスマネージャー
ここで大事なのは”なぜそうなったのか”、”これからどうしていくのがいいのか”を考えることです。
ビジネス用語でいうと、PDCAの、「Check=評価」「Action=改善」の部分です。
「PDCA」とは、「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」の4つの英単語の頭文字で、「PDCAサイクル」とも呼ばれます。P→D→C→A→P……といった具合に、4つの段階を循環的に繰り返し行うことで、仕事を改善・効率化することができる方法と言われています。
引用元:マイナビニュース
うさみ
Check=評価
まずはCheck=評価の部分を考えていきます。
うさみの予想をいい意味で裏切ってくれたサリサリストアのタピオカミルクティー屋。
うさみ
掲げた目標は
- 1日10杯を売る
このエリアにあるウォルターマートのジュース屋でもおそらく1日に100杯程度の売上。
これに対して、住宅街のど真ん中で1週間で1日平均20杯を売るという、目標の2倍もの数字がでました。
どうしてお客さんがこんなに来たのかを考えていきます。
- 親戚パワーが予想以上に強かった
- 半径3km以内にライバル店がない
- マニラまでは行けないけど、タピオカミルクティーを飲みたい人がいる
- サリサリストアなどで、小さい個人店から商品を買うことに慣れている
- フィリピンは住宅街の中でも人口密度がとても高い
- 国民性に新しいものが好きな傾向がある
この情報、サラッと書いてるけど、現地で商売をした人にとってものすごく良いこと書いてると思う…。
Action=改善
評価ができたら次は改善です。
予想以上に良い結果だったので、改善は必要ないんじゃ…?と思うかもしれませんが、ここで気を許しちゃいけません。
常に良くしようと考えるのがとっても大事なんです。
具体的にどういう改善をしたかは割愛。
さらっと書くとFacebookページの活用です。
看板が盗まれる
バンバンうまくいって、絶好調!かと思いきや…。影を落とすような出来事もありました。
前回の記事でも紹介したとおり、この写真のヤシの木のところに看板を設置しました。
↑このあたり。(写真左側、お姉さんの写真があるあたり)
オープン日の夜中に設置し、次の日は普通にそこにありました。
ですが、さらに次の日(設置から2日後)に見てみると、看板がなくなっていました。
他の看板が残っているので、風に飛ばされたわけでもないし…。
なにか法違反していて、バランガイに撤去されてしまったのかと思い、ホープくんはバランガイへ確認。
バランガイは
バランガイ
あ〜、なくなってしまったのは多分、誰かが盗んだんだろうね。ニワトリの家の屋根にしたりするんだよ。
フィリピンでよく街なかに貼られている看板は、日本の看板のように金属の板でできたようなものではありません。
ビニールに布を織り込んだような、布ガムテープの粘着なしバージョンのような素材でできています。
なので素材は雨に強く、屋根にするのにピッタリ。
そういうこともあって、看板を盗んでいく輩は一定数いるんだとか。
ホープくん
次は盗まれないように、しっかりと補強してできるだけ高い位置に設置しよう!
オープンしてから2週間目にさしかかるあたりで再度看板を用意し、同じ場所に看板を再度設置しました。
ですが、ここから…
なんだか嫌ーな展開になっていくんです…。
フィリピンのスモールビジネス観察記⑥不穏な影。サリサリストアでタピオカミルクティー屋