フィリピン、マニラのマカティに住んでいるうさみ(@usamilife)です。
先日、2019年7月21日に日本では参議院選挙がありました。
うさみも一時帰国をし、選挙の様子を日本で見守りました。
そして、参議院選が終わった翌日。
うさみのブログに驚くような変化がありました。
このブログでも人気な記事である
若者が日本脱出する理由。若者目線からみた今の日本はこんなに住みづらい国
日本脱出を続々とする若者、お金持ち。海外からみた日本は酷い国!?年末に移住する人が多い理由。
この2つのアクセスがぐっと伸びたのです。
この2つの記事に関連するキーワードは「日本脱出」というキーワード。
そう、参議院選挙が終わった後、「日本脱出」というキーワードでネット検索する人が増加したんです。
とばし読みはこちら
急増した検索キーワード「日本脱出」
うさみのブログの記事は、もともと検索結果の上位に表示されていて、日々それなりのアクセスを集めていました。
それが選挙の翌日には1.5倍〜2倍ものアクセスになりました。
もともと安定したアクセス数で、このキーワードが急増することはこの1年以上ほとんどありませんでした。
それが、”選挙後”というこのタイミングで急増。
ここから単純に分析できることは、
今回の選挙後「もう、あかんわ」と日本に対して見切りをつけた人が1.5倍〜2倍になった。
ということです。
”無難”を突き通す人たち
うさみと同年代の20代や30代の人たちは、大抵の場合政治や選挙には興味がありません。
それよりも目の前のことのほうが大切という人のほうが多いんです。
- 今日、ご飯を食べれるし
- 今日、買い物できるだけ余裕があるし
- 今日、仕事をしてお金をとりあえず得れてるし
自分自身のことに必死すぎて周りに関心を持つ余裕なんてほとんどありません。
物心がついたころからずっと、「失われた30年」に生きてきた世代にとって、自分がなにか行動することで、未来が明るくなるということを信じることができないのです。
ぴよ
という人のほうが多数決でいうと勝ってしまうのです。
そうやって無難さを選んで今の失われた時代を続けていくことを選んでしまうんです。
明日は今日より良い日になる
今回の選挙は、48.8%。
戦後で2番目に少ない投票率となりました。
選挙に参加することに興味がない(もしくはどうしてもな理由で投票できない)人が選挙権のある国民のうち51.2%と、過半数を占めているのが今の日本の現状です。
「今日よりも明日はよい暮らしになる」「来年はもっと良くなる」
なんて、思ったことありますか?
うさみが現在住んでいる、ここフィリピンでは幸福度は2018年、世界で第3位。
日本は第18位です。
日本とフィリピンを比較すると、
ぴよ
と思う人もいるかもしれません。ですが、生活の貧しさと心の貧しさは別です。
多くの国民は「明日は今日より良い日になる」と信じています。
政治の動きも活発で、つい昨日のニュースでは汚職がはびこる宝くじを排除していました。
【マニラ時事】フィリピンのドゥテルテ大統領は26日夜、国内全ての宝くじ売り場を閉鎖するよう指示した。「汚職にまみれている」と断じ、全国1万カ所以上の売り場を24時間以内に閉鎖するよう警察と軍に命じた。
宝くじはフィリピン国民に人気がある。宝くじ協会は2018年に635億ペソ(約1350億円)の売り上げを計上し、このうち25億ペソ(約53億円)を国庫に納めた。
ただ、協会をめぐっては汚職事件が頻発。12年にはアロヨ元大統領が基金から3億6600万ペソ(約7億8000万円)を流用したとして告発されている。
引用元:時事ドットコムニュース
と、即決定、即行動。
そういうこともあって、肌感覚でフィリピンの治安が良くなっていくのを感じるほどです。
政治はルールであり、選挙は国の未来を決めるハンドル
若い世代は自分自身のことに必死すぎてあまり気がついていない人が多いかもしれませんが、
政治とは
国を治める活動。権力を使って集団を動かしたり、権力を得たり、保ったりすることに関係ある、現象。
です。
つまり、日本のためにどういうことをするか話し合ってルールを決めていく場・活動です。
選挙はそういったルールを作っていく人を選ぶ場。
自分自身が「こういうルールを作って欲しい!」と意見が合致する人を選んで投票するものです。
そう、選挙は国の方向性を決めていく大切なハンドルなのです。
日本脱出する人たち
参議院選の翌々日、Facebookには「日本脱出!」と投稿している知り合いがいました。
その方は今まで日本にずっと住んでいた方。
でも、親戚がヨーロッパ圏に住んでいてその伝手を使ってそちらに移動したようです。
今回の選挙後、「あ、もうあかんわ」と見切りをつけた人はそうして日本を後にする人も増加していくことになりそうです。
日本人の友人の中でも、私の周りでは海外移住を始めている人が多いです。タイ、ベトナム、インドネシアといった成長している新興アジアはもとより、イギリスなどの欧州など一時的に通貨が安くなっている(つまり円からみると相対的にお買い得な)国に移住している人が多い
引用元:東海経済
著名投資家のジム・ロジャーズ氏はインタビュー記事でこのように語っています。
ロジャーズ氏はこう続けます。
「もし日本で自宅を購入しているのであれば、売却をして海外に移住するか、資金を移すことを私は勧めたい。しかし、昔の考え方で凝り固まった日本人には難しいかもしれない。日本の一般の人々が危機を感じるには、まだしばらく時間がかかるだろうから、私の意見が極端に思える日本人もいるはずだ。
そうであれば、まずは日本で今の仕事を続けながら、他の国を訪れてみることから始めてはどうだろうか。
引用元:東海経済
無難を選び、失われた時代を続けていくという意味
2019年10月1日。
今回の選挙の結果もあり、消費税はほぼ確実に10%になるでしょう。
そして、方針としては今後もどんどん上げる方針を掲げているので20%、29%ど上がっていく予想です。
無難に”今”のままであれ、と願うのはおかしいことではありません。ですが、その選択が悪くなり続けることを選んでいることになっている可能性もあるのです。
若者の◯◯離れ
とメディアではまるで若者が悪いかのように報道されています。
たくさんの言葉の綾に「じゃぁ仕方ないか」となっているだけでは
どうしてそうなってしまったのか?どうやったら今の悪くなり続ける現状を変えることができるのか?
というのを改めて考えていく機会かもしれません。
日本が好きだけど離れないといけない現実
少なくともうさみは日本が大好きです。
食べ物も、国民性も、四季も、こんなに素敵なところはないと思っています。
こういう記事を書くと、「祖国を捨てた非国民め」みたいなことを言われることもあります。
ですが「このまま悪くなり続けること」はうさみは望んでいません。
一生懸命がんばっても周りを変えるのはとても難しい。
それならばジム・ロジャースの言うように海外へ出ていくことも一つの手なのです。
この現実に気がついている人は少しずつ、日本を後にしていくでしょう。
素敵な国を、政治を心から望んでいます。