現在フィリピンに住んでいる うさみ(@usamilife)です。
今の日本ではほとんど見ない野良犬。野良猫ならまだ見るけど、野良犬ってほんとうに見なくなりましたよね。
ですが、フィリピンに来ると1日に何十回も野良犬を見ます。
フィリピンの野良犬は狂犬病の可能性もあるので触るのはとっても危険。
今回はそんなフィリピンの野良犬・狂犬病事情について まとめました。
とばし読みはこちら
フィリピンで野良犬に追いかけられた話
午後8時ごろのお話です。普通に、怖かったです、これ!
最後、ホープくんの
ホープくん
が超真剣でした。
マンガの中だとわかりにくいけど、ホープくん犬に噛まれないようにめっちゃ足を上にあげてました。
カッコ悪!と思うかもしれませんが、これとっても大事です。
だってフィリピンの野良犬は狂犬病の可能性大ですから。
日中はおとなしいフィリピンの野良犬
フィリピンにはたくさんの野犬がいます。
他の東南アジアの国々に比べると、フィリピンの野犬は比較的おとなしいです。
日中は日陰でゴロンと横になっている犬たちがとても多いです。
あまりにも動かないし、
- 人
- 自転車
- バイク
- 車
がそばを通っても微動だにしません。死んでいてしまっているのかなと思うくらい。
でも日が傾いて夕方になってくると野良犬たちは徐々に活発になってきます。
夕方くらいになると、そばを通るだけで意味もなく吠えられたり、近づいてきて匂いをかぎに追いかけられたり。
【1日1フィリピン🇵🇭】
野良犬の数が多い。噛まれたら狂犬病になる可能性があるので、むやみやたらと触るのは危険なので要注意。結構道路いきなり出てきたりするからマジで危険。でもその割には引かれてるの見た事ない。
あと基本的に野良犬の目が小さい。 pic.twitter.com/7xpIFCkJ7Z— Danis (@da2_kk) 2019年2月7日
夜間は攻撃的になるフィリピンの野良犬
マンガでドライブしていた時間はだいたい夜の9時頃。
犬たちが活発な時間帯です。
野犬たちが最も活発になるのは日が暮れたあと。夜です。
何匹かでたむろったり、攻撃的なときだと、トライシクルが通るとワンワンと吠えて追いかけ回すこともあります。
うさみも全力で追いかけられてびっくりしました。
日中だったらゴロンとしていて吠えられなかっただろうけど、活発な夜の時間帯にバイクでスレスレを通ったら犬もびっくりして吠えますよね。
50mくらい追いかけられたので、わりと真剣にビビりました。
しかも、フィリピンの道って路面が悪く、でこぼこです。日本でいうと砂利道を走っている感じ。運転がとてもしづらいです。
そんな中、よく逃げ切ったなぁと。人間やればできるものです。
ちなみに、帰り道、夜の9時頃に裏道の3.5kmの間に何匹野犬がいるか数えました。
なんと、その数34匹。
めっちゃ多い…。
フィリピンの野良犬、それでも東南アジアの中では割とおとなしい方です。
縄張り争い中や、こちらから何かしない限り吠えて追いかけ回られることってめったにありません。
うさみも1年以上フィリピンに住んで今回が初めてです。
うさみ旦那
バイタクの兄ちゃんに助けてもらって事なきを得ました。タイの犬はフィリピンの犬より凶暴で何十匹もの野犬に追いかけられたのは本当に怖かったなー
海外で犬に噛まれると狂犬病になる可能性あり
野良犬が怖い、一番の理由はやっぱり狂犬病。
噛まれるだけでも痛くて辛いのに、狂犬病という発症すると100%死に至る感染病になる可能性が大なのです。
実際にフィリピンに渡航した方で亡くなっている日本人も…。
2006年11月16日のニュース:
36年ぶり狂犬病発症、京都の男性が比でかまれ重体
厚労省によると、男性はフィリピン滞在中の8月末、野良犬に手をかまれ、11月1日に帰国。9日に風邪のような症状が出て、京都市内の病院を受診。その後、幻覚症状、水や風を怖がるなど狂犬病特有の症状が出た。国立感染症研究所が調べたところ、男性の唾液(だえき)から狂犬病ウイルスが見つかった。狂犬病は人獣共通感染症で、アジアでは犬が主な感染源。有効な治療法がなく、発症すると100%死に至るという。かまれてすぐにワクチン接種を受ければ、ほぼ100%助かるが、この男性は接種していなかったとみられる。 (YomiuriOnLine) (筆者注:後日この男性は死亡した)
2006年11月22日のニュース:
横浜でも狂犬病、60歳代の男性が重体
フィリピンのマニラに滞在、家族のいる横浜市内に10月22日に帰国していた日本人男性。15日に発熱や倦怠(けんたい)感などかぜのような症状があらわれ、19日に同市内の病院で診察を受けた。同日夜、呼吸困難に陥り、20日に再び受診したところ、風や水を恐れるといった狂犬病の症状がみられ、市内の別の病院に転院。国立感染症研究所に検査依頼があり、21日夜、狂犬病と断定された。男性は約2年間からマニラ近郊に滞在。8月に居住地近くで、飼い犬に右手首を咬まれたが、現地で狂犬病のワクチン接種を受けていなかった。(SankeiWeb)引用元:http://konotabi.com/terriblestory/terriblest10thaidog/terriblest10thaidog.htm
狂犬病はフィリピンだけでなく、アフリカ、アジア、中南米のほとんどの地域で流行しています。
野良犬以外でも狂犬病になる可能性
ちなみに、感染源な犬だけではありません。
狂犬病に感染している、すべての感染動物から感染する可能性があります。
その中でも、主な感染源動物は
- アジア、アフリカ:犬、ネコ
- アメリカ、ヨーロッパ:キツネ、アライグマ、スカンク、コウモリ、ネコ、犬
- 中南米:犬、コウモリ、ネコ、マングース
引用元:厚生労働省検疫所
です。
狂犬病にならないためにできる予防方法と対策
発症したら死亡率100%の狂犬病。
ならないためにできる対策は
むやみやたらに、動物と関わらない
シンプルだけどとっても大事です。
あと、犬が活発になる夜の外出は避けたほうがいいです。
うさみ
ですが、基本的には夜間の外出は治安の問題&夜間の野犬が思っている以上に怖いです。できるだけしないほうがいいです。
もし、海外で犬などに咬まれたら
どんなに対策をしていても、唐突に犬に出くわして咬まれてしまうことだってあります。
うさみ
もし万が一、咬まれてしまった!という時は
- すぐに傷口を石けんと水でよく洗いましょう
- 現地医療機関を受診し、傷の手当てと狂犬病のワクチン接種を受けましょう
- 帰国時に検疫所(健康相談室)に申し出ましょう
犬に噛まれたらまずは石鹸と流水でよーーーく洗いましょう。これで発症率が90%変わるとかなんとか。
そして、すぐに、病院に行きましょう!
狂犬病のワクチンを打ってもらいます。
ワクチンは、0日、3日、7日、14日、30日及び90日の計6回皮下に接種します。
お金も時間もかかってしまいますが、死ぬより全然いいです。
ちなみに、ワクチン接種期間途中に日本に帰らないといけない…という時は
東南アジアで犬に咬まれ、現地医療機関で暴露後のワクチン接種を受けてきました。まだワクチンプログラムを完了していないのですが、国内でワクチンを接種してもらえますか。
A18 狂犬病は一度発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。発症を確実に防ぐために、ワクチンプログラムを必ず完了させることが必要です。
国内の医療機関でも、狂犬病のワクチンを接種してもらうことが出来ますので、医療機関に相談してください。なお、狂犬病の予防接種可能な医療機関については、検疫所のホームページ(https://www.forth.go.jp/)でご紹介しています。
せっかく楽しい海外での旅行・生活もたった1つのことをきっかけに最悪の出来事になってしまいます。
自分自身の意識も大事だし、何よりも知っているということも大切です。
狂犬病やその危険に合わないためにも正しい知識を持って、意識をしながら行動していきましょう〜!