出生率が過去最低を記録したというニュースをみました。
でも、それってここ直近の政策を見ていても当然の結果なんじゃない?と出産適齢期のうさみは思います。
なぜ今の若者は子供を産まないのか?
28歳目前のうさみが自身の周りの様子をみながら思うこと、実際に自分が感じることを一つの意見として書いていきます。
今の若者(20代〜30代)がどういう時代を生きてきたのかはこちらの記事で紹介しています。
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20代、30代の年収
あなたは、今の20代・30代の年収っていくらか知っていますか?
平成29年分 民間給与実態統計調査(国税庁)によると、20代前半は262万円、後半になると361万円となっています。
教育社会学の舞田さんという人が面白いデータに目をつけていました。
週5日,1日8時間のフツーの働き方をしている労働者(340万人ほど)
を普通の働き方と定義すると
同じように普通の働き方をしていても,従業地位によって稼ぎの分布がかなり違っています。最頻階級は正社員は300万円台ですが,非正規雇用とフリーランスは200万円台前半です。
累積%にして中央値が含まれる階級の目星をつけ,按分比例でそれを割り出すと,正規雇用が447万円,非正規雇用が230万円,フリーランスが234万円となります。労働時間が同じであっても,正社員と非正規・フリーの間では,稼ぎに倍近くの差があるのです
普通の暮らし,そこそこの暮らしができる所得のラインを引きましたが,これを超えるのは,働き盛りの正社員に限られることを見取ってください。
くどいようですが,これは普通の働き方をしている労働者に限ったデータです。にもかかわらず,正規か非正規か,男性か女性かでこんなにも差が出るのは明らかにおかしい。異国の人からすれば,差別以外の何物でもない,という感想しか抱かないでしょう。そもそも「セイキ,ヒセイキ」という区分は何なのかと。
画像・文章引用元:データえっせい
うさみ自身、保育士として働いているときは手取り11万円、総支給14〜15万円での生活でした。
その園では12名の保育士のうち、3人が正社員。他はみんな日給月給制(準公務員)。20年以上勤めている人でも月給は15万円程度でした。
もちろんボーナスなんてありません。絶賛ワーキングプアです。
もちろんやっていることは正社員と特になんら変わらない保育士としての業務です。子どもの命を預かる責任と、保護者からのクレームなど当たり前にあります。
こんなので普通の暮らしができるわけありませんよね。
一億総活躍・働き方改革
画像引用元:73歳になる柏耕一さんは警備員として週5日働く
一億総活躍や働き方改革という名のもとに様々な政策が打ち出され、少なくともうさみの周りの友達は政府の思惑通り共働きで働いている家庭が多いです。
- 出産後もすぐに働きにでるお母さん
- 警備員や交通整備で働いくおじいさん
- コンビニで働くおばちゃん
一昔前ではきっと想像もできなかった労働者の姿を見ることができると思います。
- 出産後はしばらく専業主婦で家庭にいる人が多かったし、
- よぼよぼのおじいさんが交通整備で働いている人なんていなかったし、
- コンビニでは働いているおばちゃんは少なく若い学生さんが多かったです。
一億総活躍社会、働き方の多様化が進んでいるように思います。
働き方の多様化が進むのは個人の選択が増えて良いことだとは思うのですが、実際には企業に使い捨てされている印象も受けることもあるので要注意が必要です。
非正規やパート・アルバイト、生活の安定しないフリーランスがもてはやされているような傾向があります。
そして、うさみの身近なところで起きている変化は
週末婚、別居婚の増加。
そして結婚自体をしない。
- 「このタイミングで辞めれない」
- 「自分のキャリアを大切にしたい」
- 「辞めると同じような条件で再就職先がない」
- 「辞めると世帯収入が減って生活ができない」
理由は様々ですが、
- 貧困
- 失業
- 保証がない
などか大きな原因なのではという所感です。
職場によっては「今のタイミングでは子ども産めない」なんて話もよく聞きます。
結婚して、子どもを産めなくてそりゃ当たり前なんじゃない?というような環境が整っているんです。
これって、ほんとにみんなが望んでいた姿なのかな…?
うさみ
- 「子どもが生まれたらできるだけそばでみてあげたい」
- 「定年退職したらゆっくりしよう」
- 「専業主婦・主夫で家庭をしっかり守ろう」
- 「結婚して子どもがほしい」
これってそんなに悪い考えだったのかな?
今はまるで死ぬまで働くロボットのように自分の人生も自分の家庭も犠牲にするような働き方。
それが政府が望んでいる一億総活躍、働き方改革なんじゃないかと思えるような社会になっています。
制度と現実が追いつかない
とは言え、政府は子育て政策も打ち出してはいました。
直近で最も印象に残っているものの一つといえば
「保育料の無償化」です。
一見
ぴよこ
と思うかもしてませんが
もともと自治体によっては2人目半額、3人目無料などの政策がありました。
それに対して、保育料の無償化の政策は
- 一定の世帯収入がある0〜2歳の子どもは有料
- 無料は保育料のみで給食費、送迎費は含まれない
世帯収入が低くかった世帯は逆に給食費で保育料が上がった例もあります。
「無償になるどころか、我が家は年間12万円の負担増です」
大阪府堺市で中学1年生から2歳までの4人の子どもを育てる女性(35)は、不満を隠さない。認可保育園に通う5歳と2歳の下の2人の子どもの利用料は今年度いっぱいまで無料だが、来年4月からは給食のおかず代として、1人あたり月約5千円ずつを支払うことになった。
引用元:朝日新聞
少子化対策で”子どもをたくさん産み育ててほしい”はすの政策なのになかなか現実にそぐわない政策でした。
元現場の保育士からするとこんな酷いことはないです。
実際、今も保育士をしている友達からは
「無料にしたら、さらに保育士の給料は上がらんやろ…」
「障害児通所施設は例外とか差別や」などという悲惨な声も。
保育の現場から離れる保育士は今後も跡を絶たず、保育士・保育所不足は変わらないままでしょう。
一言で言えば、今回の政策は子育て支援になんか全然なっていない政策です。ちょっと考えればうさみのような小者にでもわかるのに。
また、産休・育休なども普及してきましたが現場では人手不足などて産休・育休が嫌われがちなのも現実。
産休・育休制度が普及するように会社に補助金や助成金を早急に普及させ、休み中の人材や復帰しやすい環境を確保できるようにするほうがよっぽど子どもを生みたい人・働きたい人のためになるんじゃないでしょうか?
現実とそぐわない政策ばかりで、まるで政府は人口を減らしたいんじゃないかと感じてしまうほどです。
危機感を持って子供を望まない人達
さて、そんなトンチンカンな政策ばかり打ち出す政府に対し、肌感覚で気がついている人も増えてきています。
- お金がないから子どもをちゃんと育てられない
- こんな世の中に子どもを産み落とすのが可愛そう
- 自分のエゴで子どもを産んでしまうのが正解と思えない
そういう意見を5chの中などでなく、現実に友達の口から聞くようになってきました。
挙げ句の果には
「海外へ行きたいな。日本に未来はないし。」
と言うふうにも。
働き盛りの、これからの日本を担っていく世代の人たちが。
実際にTwitterなどでは日本から海外へ出ていく人も度々見るようになりました。
- 子どもを産まない、産めない
- 海外へ出ていく
必要に迫られそういう選択を取っている私達の世代。
こんなの出生率が上がるわけありません。
こう断言するのは少し怖いけど、ハッキリ言います。このままでは日本の未来は明るくありません。暗いです。
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うさみ夫婦自身、海外逃亡、日本脱出した身でもあります。
海外にでたからこそ、日本の素敵なところにもたくさん気がつくことができました。
できることなら、うさみは今すぐにでも日本に戻りたいと思っているほどです。
ただ、このままの政治・政策だとほんとにいただけない。帰れない。
日本の文化も、人柄も、産業も、今の調子だと衰退する一方でしょう。
周りを帰れないなら自分が変わろう。環境を変えようと海外へ出たいとうい人も多いと思います。
うさみはその結果、日本を、日本の未来を心から心配しています。