早朝に目が覚めた後、テラスで遊んでいたらだんだん日が高くなってきた。
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フィリピンで世界ウルルン滞在記。ロンブロン州でフィリピン人ファミリーと5泊6日!女一人で飛び込んできた。1日目日が高くなるにつれ、とみんなが起きだして1Fからはガヤガヤとにぎやかな声が聞こえてきた。変な時間に起きたから、逆に眠たくなってきていて、テラスでウトウトしていたら
ジェイくんが「Hey. Ate! How are you? let’s eat!」と呼びにきてくれた。
1Fに降りると、みんなもうすでに朝ごはんを食べていた。
昨日は見なかった人が10人くらい増えていて、ホープくんが「ママのお姉さん、こっちもママのお姉さんで…」と紹介をしてくれるけど正直覚えきれない!
フィリピンでは、挨拶代わりのように「ごはん食べた?」と聞いてくれる。フィリピンではご飯を食べるということ、お腹いっぱい食べるということがまだまだ難しい人もいて、ご飯を食べたかっというのは大切なこと。
そして、お腹が空いているんだったら、食べさせてあげる、分け与えてあげることに重きをおいているように感じる。なので、何食べなこと、「これ食べな!あれ食べな!」とめちゃくちゃ進めてくれる。
今回の滞在で、うさみもそれの例外ではない。うさみがまだ朝ごはんを食べていないのはみんな知ってるので「はい!ここに
座って!はい、ご飯ここよ!スプーンある?」とめちゃくちゃご飯の世話をしてくれる。
普段は朝ごはんを食べないうさみだけどみんなに圧倒されて一緒にご飯を食べた。
離島でのスローライフのスタート
朝食のメニューは魚介類が中心。
さすが海がすぐそばにあるだけあって、魚介類はとても新鮮で美味しい。
あと一番驚いたのはお米が美味しいこと。フィリピン米と言えばパサパサとしていて、スプーンですくってもポロポロと崩れ落ちる。うさみはこのパラパラしたお米は苦手であんまり好まない。
だけど、ロンブロンで食べるフィリピン米は日本のお米のようにもっちり、しっとりしていてとても食べやすい。というか、美
味しい!
「どうしてこんなにお米の味が違うの?めっちゃ美味しい!」と聞くと
「provinceだからだよ」の一言で終了。
『えーーー…全然それ、説明になってないし…』と思いながらも、美味しいお米を頬張る。
でも確かに、日本でも同じ米の品種でも新潟県産、秋田県産など、産地によってお米の味が変わることだってあるよなぁ…。まぁ、そういうことの違いなのかな?と、自分に言い聞かせてみる。
インターネットのない世界
うさみ、普段のフィリピン生活ではインターネットを通して仕事をしている。家にWi-Fiを設置していて、24時間、常にインターネットに繋がっている生活をしている。
ところが、ロンブロンに来たらスマホは圏外に。インターネットに繋げたくても、繋ぐことができない。若干、スマホ依存症気味のうさみにはなかなか過酷で辛い。
一緒に来た、ファミリーメンバーもブラカン州にいるときは時間さえあればスマホをいじって
- YouTubeをしたり、
- ゲームをしたり、
- Messengerで通話したり
している印象。どっちかというとうさみなんかよりもずっとスマホを触っている気がしていた。
だけど、一緒に来たファミリーメンバーたちがスマホを気にする様子なんて一切ない。目の前のこの時間をいかに楽しむか、どうやって遊ぼうか、とワクワクしている。
インターネットが繋がらないなんて全然気にしていない。
滞在しているおじさんの家のすぐ目の前にはバスケットコートがあって、バスケしに行こう!と盛り上がっている。
コートは地元の島の住人が使っていて、空いていなかったようで、待っている間はトランプで遊ぼう!とどこからともなく遊びを見つけてくる。
カードゲームを2,3回した後に、コートを確認しに行くと、2つのうち、1つのバスケットゴールがあいていたので、男子組はバスケを初めた。
バスケはさすが、フィリピン。皆めちゃくちゃうまい、、、と思いきや、ホープくん弟はちょっと苦手なようだった。さすが、文系少年なだけある。
でも、ホープくん弟にボールが回った時にはみんな無理にボールを奪いに行かず、シュートを促す。シュートを外しても、めっちゃ応援するし、決まるとめっちゃみんなで喜び合う。
うさみも一緒にバスにチャレンジしたけれど、めっちゃ応援してくれた。
途中、地元の住民がバスケに誘ってくれて、3on3で一緒に対戦をしていた。みんな、ビーサンでめっちゃ早く走るの。すごいよね。
うさみもその様子を見ながら日本語で応援した。たぶん、何言ってるのかわからなかっただろうけど応援してるのは伝わったと思ってる。
のんびり昼食を食べて、またバスケをして、トランプで遊んで…。
ちびっこたちと一緒に近くの親戚の家に遊びに行って、家の鶏や七面鳥と戯れたり…。のんびりとした時間があっという間に過ぎていく。
日が陰ってきた
「夕方になったらバイバイへ行こうよ」とホープくん妹が提案した。
「ん?バイバイって何?」と聞くと、「ビサヤ語でビーチのことだよ〜」だって。
みんなめっちゃ「バイバイ、バイバイ」って言うからお別れの方のバイバイかと思って、「え?バイバイ?」っと言いながら手を降ってた。
うさみ、バカっぽい。
バイバイ(ビーチ)でポケモン探し
日が陰ってきたので、ホープくん3兄弟、ジェイくん親子、エルくんのみんなでバイバイ(ビーチ)へ行くことに。
総勢7名で、近くのビーチまでトコトコ歩いて行く。ビーチまでは歩いてすぐ。多分、300mもないくらいだ。
近くにはサリサリストアが数件、食堂的なお店、ビーサンなどの日用品を売るお店などが並んでいて、このあたりでは栄えているエリアだ。
当然栄えてるエリアなので地元の島民もたくさんいる。
今まで見たことないような顔の奴らがいるから、ジロジロ見られるのか、うさみが外国人で珍しいだからジロジロ見られるのかわからないけれど、注目の的になっていた。
うさみ、目立つのが苦手なのでそっとみんなについていく。
ビーチの先には灯台があって、その下は船着場になっていた。一通りセルフィーを取り終わったら、船着き場の岩場にはたくさんの生き物がいるのに気がついた。
みんなで珍しい生き物はいないか、みんなで夢中になって探し出す。
ちょっと変わった生き物を見つけたら
「Kuya!! Dito Dito!」(お兄ちゃん、ここ、ここ!)
と、みんなで騒いで一生懸命捕まえようとする。実際に見つけられたのは
- ヒトデ
- ヤドカリ
- うに
- しらすの群れ
今回の旅でジェイくん親子、エルくんは、海に来るのが初めてなんだとか!フィリピン人だからといってみんながみんな海をしているわけじゃないんだとびっくりした。
日が完全に沈んだらそこは、まるでウユニ塩湖のような静かな海辺に変身。
鏡のような海辺はとても幻想的な景色だった。
が、ジェイくんと、エルくんはまるでそんな幻想的な景色には興味なし。気にせずにひたすらポケモン探しをしていた。
ポケモン探しをする人、セルフィーを必死で撮る人、一生懸命景色のいい写真を撮ろうとする人。
みんな思い思いに自分の好きなように時を過ごす。
いい意味で人に気を使わず、自分がやりたいことを優先する。まるでほんとに昔から知ってる家族の一員のように接してくれ、空気感も家族のよう。すごくマイペース。
「大丈夫かな?知らないメンバーもいっぱいいるけれど…」といううさみの心配なんてまるでなかったかのよう。
こんなに人に気を使わないでいいんだとびっくりするくらい、自分のしたいように行動し、ぜんぜん息苦しくない。
え!?今から移動するの?
家に戻って、2階のテラスでガキンチョ達で集まってカードゲームをしながら「夕飯まだなのかな、お腹空いたなー」と、夕飯を待っていた。
日本だったら「お手伝いしないと…」とか思うんだけど、完全お客様状態。
というのも、このお家お手伝いさんファミリーが住んでいて、ご飯の準備は完全にお手伝いさんの仕事。なのでのんびり夕飯 待っていた。
夜8時を過ぎた頃、ホープくんが1階から2階に上がってきた。
「今から僕らのバイバイ行くから、用意して」
と。それを聞いて部屋にスーッと向かうガキンチョ達。
『え?今からビーチって…こんな夜に?何をしに?何の用意を?というか、ご飯は?』
頭にクエスチョンマークがいっぱいのうさみを見て、ホープくんが
「バイバイに泊まるんだよ、一泊分の荷物を用意して」と改めて伝えてくれた。
バイバイに泊まる、という事以外よくわからないまま、とりあえず一泊分の荷物を用意する。リュックにポテトチップス、水着、1日分の着替え、タオルを詰め込む。
リュックを背負って1階に降りていくと、ホープくんママが
「それじゃ私たち先に移動するから、後から来るのよ」と言って、どこかに言ってしまった。ガキンチョ達と一緒に。
残されたホープくんとうさみ。
ホープくんは
「僕、ちょっとビール買ってくるわ!、You can stay here. Please wait for me.」
「え…Is it okay?」とうさみが聞き返すと
「Yes! It’s okay」
とどこかへ行ってしまった。
え…
まさかの一人でお留守番…この人達、うさみに気を許しすぎやろ。
何がIt’s okay(大丈夫)やねん!と心の中でツッコミを入れながら、とりあえず待ってみる。
15分くらいたった頃、外から「Usami! Come here, hurry up」と呼ばれた。
2台のバイクに乗ったおじさんと、そのうちの1台にビール瓶の詰まったコンテナを抱えて座っているホープくん。
「さぁ、これに乗って!」と言われて、促されるままバイクに乗る。おじさんが「今からバイバイへ行くよ」と英語で話しかけてくれた。
バイバイまでの道のりはまるで、ジェットコースターのようだった。舗装された道、舗装されてない道が交互になった山道をバイクで駆け抜ける。
「日本のどこに住んでるの」「この島はどう」「フィリピンは楽しいかい?」といろいろ聞いてくれる。
たどたどしい英語で、「いいところだよ」と返事をしながら、キャッキャッキャッキャとジェットコースターのような道を進んでいった。
10分ほど、山道を走ったかと思うと、急に道がひらけてビーチ沿いの道が続く。スカッと抜けたように雲ひとつなくない空に、ぽっかりと浮かんだ満月がすごく綺麗だ。
「着いたよ、ここで降りてあそこまで歩いてね!」っと言われバイクを降りる。すぐ後ろに、ホープくんがいてビールのコンテナを下げていたので、半分を持って一緒にビーチの奥の方に歩いていく。
奥の方にはいくつか灯が見える。
フィリピンによくある茅葺き屋根のベンチが2つと、コテージが2つ。周りにはなにもなくって、ぽつんとその明かりが灯台のように浮かんでいる。めっちゃいい雰囲気のところ。
ビール瓶のコンテナを、茅葺き屋根のベンチの方に持っていくと、大人たちが待ってました!と言わんばかりに大盛り上がり。
ホープくんママがいて「もうすぐ夕飯だから、荷物を置いてきて」とコテージを指差す。
荷物置きに行くと、ジェイくんママが
「さ、これが今日のあなたの寝床よ、組み立てて」とテントを渡してきた。
どうやらガキンチョ軍団はテントらしい。
テント張りなんて数年ぶりで、テントの立て方を忘れてしまって、ガキンチョたちで一生懸命テントを立てる。「こーでもない、あーでもない」と言いながらなんとかテントを立てれた。
荷物置き、茅葺き屋根のベンチの方へ行くと美味しそうな夕飯が並んでいた。
夕飯は魚介類が中心で
- 魚の塩焼き
- 魚のせんべい
- カニ
- チップス
などが所狭しと並んでいる。お腹がペコペコだったこともありすごく美味しく感じた。
みんながタガログ語やビサヤ語で盛り上がる中、言葉が分からず疎外感を感じてしまう。表ではニコニコ笑っているけれどやっぱり言葉が分からない意思の疎通ができないタイミングはうやむやになって会話が途切れてしまう。
夕飯の後の団らんでは、もっと言葉が分かればいいのにと思うタイミングがたくさんあった。
テントに戻って、大人たちは晩酌、子どもたちは寝静まった頃。
うさみはなかなか寝付けなくって、ビーチのブランコで一人座っていた。
夕飯の時、うまく意思疎通ができないことを思い出して、なんだか悔しくなってきて余計に寝れなくなってしまう。
『悔しいなぁ難しいなぁ』と思いながら、ブランコをこいでいたら、ホープくんがやってきた。
「どうしたの?寝れないの?」と水をくれる。
英語は出来ないし、タガログ語もビサヤ語もわからないし、うまく意思を伝えれないし、なんか優しくしてもらえるし、いろいろと考えすぎて涙が出てきた。
ホープくんそれに気づいて、一生懸命ジョーク言って元気を出そうと励ましてくれる。
あー、うさみは人に恵まれてるなっと嬉しくなる。
二人でブランコに座って、英語の歌を歌って英語の練習をしてくれた。
「ねぇ、ここのフレーズって…」と、ホープくんの方を見て喋っていたら
「Look!!」とホープくんが急に後ろを指差した。
『なんだ!?』と思い指差された方見たら、オレンジ色に輝くすごく大きな流れ星が流れて、スーッと消えていった。
今まで見た流れ星と全然違ってすごく近くを流れたように感じた。しかも流れている時間がすごく長かった。
ホープくんは大興奮で
「見た!?見た!?流れ星!君の名はみたいだった!!」と大喜び。
うさみは本気で飛行機事故を心配をした。なんせボラカイ島の近くボラカイ島の近く。飛行機が落ちたんじゃないかと本当に思った。
うさみより、ホープくんの方がロマンチストだ…。
眠くなってきたのでホープくんにお礼を言ってテントに戻る。
ホープくんは「明日はビーチで遊ぶんだ。早く起きてね。うさみは大丈夫だよ」と励ましを忘れずに。
4日目に続く
フィリピンで世界ウルルン